
a lap
ミーン、ミーン、ミーン。
……っん。
セミの鳴き声が聞える。
僕は何をしてるんだ?
……………そっか、体育の時間にトウジのシュートを顔面で受けたんだっけ。
多分、気絶したんだな。
気絶した後の割には気分が良いや。
微風が気持ち良い。
ここは木陰ってとこだな。
気絶した僕をトウジ達が運んでくれたのかな。
まぁいいや。
しばらくこうして居よう。
ん?
なにか良い匂いがする。
この匂いはアスカの髪の毛の匂いだ。
アスカ、看病してくれたのかな?
それともお昼休みでお弁当の催促かな。
それにしてもこんなにアスカの髪の匂いがするなんてよっぽど近くに居るんだろう。
風になびいた髪が僕の顔に触れる。
寝ている僕を覗き込んでるって感じだな。
まぁいいや。
あんまり待たせると怒り出しそうだからそろそろ起きるか…。
僕が目を開けると……。
「えっ!」
アスカの顔が目の前にある。
「ア、アスカ。」
ん?
良く見るとアスカは寝ているらしい。
可愛い寝息が聞える。
僕はなんとなくこんな言葉が浮かんだ。
「見馴れた寝顔だ。」
目が覚めた時に見るなら病院の天井よりこっちの方が良いや。
僕はアスカが目を覚ますまでアスカの寝顔を見ている事にした……。
しばらくして、アスカが目を覚ます。
僕の目とアスカの蒼い瞳目が合う。
「シンジ。おはよう。」
「おはよう。アスカ、膝枕してくれてたんだね。重いでしょ。」
僕はそう言って、起き上がろうとする。
「もう少し…このままでいて……」
アスカは僕の頭を優しく自分の膝の上に戻す。
「どうしたの?アスカ。」
「ただ、なんとなくね。」
後書き
またしてもやたら短いものを書いてしまいました。